【筋膜リリースってよく聞くけど、何をしてるの?】と感じている方が多いんじゃないかと思い、今回ご紹介していきたいとおもいます。
諸説ありますが、一説によると解剖は紀元前3500年から行われており、ずっーと筋膜に焦点を当てられることはありませんでした。
それから考えると筋膜の研究が本格的に始まったのが数十年前なので本当に最近の事。
それまで体のすき間をうめるためだけの存在、解剖をする上で邪魔な存在としか見られていなかった筋膜。
最近ではいろんな機能が解ってきて『第二の骨格』と言われています。
なぜそう呼ばれているのでしょうか?
それは筋肉や内臓、姿勢などは、筋膜が支えているから、形や位置を保つことができます。
そして、さらに重要な役割りがあります。
・動きのクセ、姿勢などの記憶
・別の筋肉どうしの連動運動を起こす
・筋肉と筋肉の間がの摩擦軽減
・リンパや免疫細胞に関連し老廃物を流す
・痛覚神経を豊富に持ち危険を察知
・情報伝達機能
筋肉、リンパ、神経いろんな機能と関連します。
では筋膜の構造はどうなっているのか?
魚肉ソーセージの薄皮をイメージするといいと思います。
魚肉部分=筋肉
周りの薄皮=筋膜
小さな魚肉ソーセージをまとめて、さらに薄皮で巻いたような構造。
(白い部分が筋膜)
大きく分けると浅い所にある筋膜と深い所にある筋膜に分けられ、
いま筋膜リリースと言われているもののほとんどが、浅い所にある筋膜に
アプローチしています!
ところで、なぜ筋膜リリースをやる必要があるのか?
生活習慣などで、同じところに長期間負荷がかかると筋膜の水分が抜けていきます。
極端な例えですが、生肉とビーフジャーキーを比べるとどうでしょう。
水分が豊富であれば、伸び縮みしますが、ビーフジャーキーだと硬くて柔軟性がなくなってしまいます。
そのせいで本来の機能が果たせなくなり、コリや痛みシビレが出ているケースがものすごく多いんです。
水分が抜けて硬く縮まった筋膜の繊維をもとの状態に、回復させる手法を筋膜リリースと呼んでいます。
筋膜リリースをするには様々な方法がありますが、一つ筋膜リリース専用の器具、【グラストン・テクニック】をご紹介したいと思います。
グラストンテクニックは体の形に合わせて6つの種類があります。
肌にクリームを塗りながら、このステンレスツールで撫ぜるようにすべらせて、硬い繊維を探しながら同時になめらかにしていきます。
検査と施術を同時に行う事により、短時間で必要な部分だけを施術することが可能です。
【必要な部分だけ】というのがとても重要で、正常なところをやり過ぎると筋肉が緩みすぎ、
逆に痛みを作ってしまう事もあるからなんです。
なので、このテクニックは医療従事者のみがグラストン・テクニックの資格を取ることができるシステムになっています。
体のクセをあつかうものなので、繰り返し同じところに症状がでる方にオススメですよ!